ヘアドネーションに意味が
ないと言われるのは、
そもそも受け付けている
美容院が少なすぎるのが理由です。
近年、医療用ウィッグとして
用いられる人毛のウィッグ。
化学繊維のものと異なり、格段に
違和感を感じることが少ないです。
切った自分の髪をNPO法人に
寄付することで、ウィッグが
作られます。
「ドネーション」とは「寄付」のことで、
「ヘア」を寄付するという意味です。
長さの規定があるため、男性より
女性が取り組んでいることは
イメージできます。
ヘアドネーションは意味がない?意味がないという意見の理由
ヘアドネーションとは、寄付された
髪の毛でウィッグを作り、無償で
提供する活動を指します。
小児がんや先天性の脱毛症、
不慮の事故などで頭髪を失った
子供のための活動です。
そんな素敵な活動が、意味が
ないといわれているのは
なぜでしょうか。
ヘアドネーションは
15cm以上の髪が必要となるため、
意味がないと言われることが
あります。
15cm以上切るためには、
ロングヘアーでなければ
切ることができません。
個人で切った場合や、団体に
よっては31cm以上必要という
規定もあるのが理由です。
女子児童向けウィッグのためには、
もっと長さが必要です。
無償で提供されるウィッグの
評判はいいです。
しかし、芸能人やインフルエンサーが
SNSで発信したこともあり、
単純に話題作りだと感じた人も
少なくない印象です。
また、自分で切った髪を美容室に
持ち込む人もいます。
しかし、完全に乾いた状態の髪を
カットする必要がある、ゴムで
しっかりまとめた状態にするなど
いろいろな条件があります。
少しでも湿っていると、カビや雑菌が
繁殖してしまい、ウィッグの材料と
して使えなくなってしまいます。
ヘアサロンでプロに切ってもらう
場合と、やはり質が違います。
ヘアドネーションを受けられる
美容室も限られているため、
受け入れていない場所など、
やり方をよく知らず持ち込む
人がいます。
そうすることで
「せっかく持っていったのに
意味がない!」
と感じる人もいるのです。
ヘアドネーションも意味がある?賛成派の理由
そんなヘアドネーションですが、
本当に意味があるのでしょうか。
賛成派の理由は、やはり圧倒的に
ウィッグの欲し手が多いことです。
子供達への提供となるそれを、
誰かが行わなくては、ウィッグを
作ることができません。
医療用のウィッグの金額の
高さにも驚きます。
ヘアドネーションは意義のある
行為だと話題を呼んでいるのです。
ウィッグは欲しいものの、
金銭的な問題でためらう人もいます。
日本にいればそこまで馴染み深い
ものではありませんが、
海外ではヘアドネーションに
非常に熱心に取り組まれています。
ですが当然、反対派の意見が
出てくることも忘れてはいけません。
偽善だという声や、手入れされた
髪でなければならないこと、
また、使用時に「人毛」に
抵抗がある人もいます。
それはその人それぞれの
考えなので、否定はできません。
人の髪でできているウィッグを
どう思うかは、本人次第なのです。
また、悲しいことに
ボランティア団体の名を使い
活動する詐欺も横行していると
聞きます。
日本でもそういった
詐欺グループが存在するのは
事実です。
そのため、本当に疑わなくて
いい団体なのか、しっかりと
見極める必要があります。
金銭的なものを欲求している
わけではないため、ハードルは
低いのですが、せっかく寄付した
髪が高額で売買されることも
あるのです。
まとめ。ヘアドネーションには意味がない?
ヘアドネーションについて意味が
ないと感じている人は、
この記事を見て意見が変わった
でしょうか。
もちろん全員がヘアドネーションを
推奨しているわけではありません。
どうせ切るなら寄付してもいい。
そんな軽い理由でもなかなか
取り組むことが難しいのです。
なぜなら、ある程度手入れが
されている髪でなければ、
いけないからです。
誰でも簡単に、というのは
なかなかできないのです。
染めた髪、縮れ毛、くせ毛、白髪
など、寄付できる髪の条件については
団体に確認してみることを
おすすめします。
また、31cm以上となると
数年、髪を大切に育てる必要が
あります。
それでもやはり、ウィッグを
必要とする子供は後を断ちません。
女性で、提供してもいいと思って
いる方がいるなら、今からでも
遅くはありません。
短く切ってしまう前に、
もう少し伸ばしてみては
いかがでしょうか。
31cm以上というとなかなか
長い期間が必要ですが、
最近では15cmから寄付を
始められるところもあります。
もちろん、自分の行くつもりの
美容室が対応しているかも
確認する必要があります。
せっかくそのつもりで切ったと
いうのに、対応していなければ
寄付はできません。
クチコミや事前のチェックは
忘れないでください。